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墓地・お墓参り基礎知識

墓前に供える樒(シキミ、シキビ)について


「墓前に供えられたシキビ」

その枝葉を〈はな〉として仏前に供え、あるいは葉と樹皮を粉にして抹香を作る。

神前に供える榊に対するもので、〈梻〉とも書くのは、仏前に供える木の意から作出された国字。鑑真がわが国にもたらしたともいう。

熊野の那智妙法山では、死者の霊は枕元の一本花の樒の枝をもって山に登り、奥の院に落としていくといわれている。仏前草。

「其の内に梻を立て廻らかして注連(しめなわ)を引きて」〔今昔14-44〕

「七日七日に墓所へ参り、折々の草花山に入りて樒手折てここにさし」〔懐硯4〕

(岩波 仏教辞典)

樒、梻とも書く。木蘭科の常緑樹で「はな」、「はなのき」、「仏前草」、「まつこ」、葉花などと称し、その枝葉を「はな」として仏前に供え、或いはこれを粉として抹香又は線香を作る。

昔、鑑真和上(がんじんわじょう)がわが國へ請来したと伝え、これを仏前に供えるのは、その形が天竺の無熱池の青蓮華に似ているからといい、或いは香気があるから、仏前に供えて水の腐敗を防ぐためにその枝葉を水に入れるのであるという。

(仏教学辞典「法蔵館」)